ファクタリングは踏み倒し、借り逃げといった行為は可能なのでしょうか?また、踏み倒すとどうなるのでしょうか?ファクタリング業者目線で解説します。

目次

ファクタリングは踏み倒し、借り逃げ可能か?踏み倒すとどうなるのか?

ファクタリングの踏み倒し、借り逃げといった行為は、人生を棒に振る覚悟があるなら可能かと思います。

ファクタリング業者としては、弁済を踏み倒されると、ありとあらゆる手段を駆使して回収に動くことになります。

まずは取引先への直接連絡、内容証明による売掛債権の差し押さえ通知等を行いますので、取引先や同業者にはファクタリングで事故したことが必ずバレることになります。翌月の入金は差し押さえられて無くなりますし、取引先や同業者から切られる可能性もあります。

更にしつこく本人への鬼電、取引先や親、親戚といったところへ連絡するファクタリング業者もおりますし、グレーな手段を使った回収手段を用いる業者もいます。しつこく追い込みをかけられ精神的にも辛くなるかもしれません。これは返済が完了するまで続きます。

どこのファクタリング会社も、顧客が踏み倒してきた場合のマニュアルは用意しています。この手のプロ相手に踏み倒し、逃げるのは賢明な判断とは言えないでしょう。

どうしても支払えないケースの場合

問題になるのは、二重譲渡(1つの債権を複数のファクタリング会社に同時に売却すること)や架空債権(請求書の金額水増し、取引のない請求書をでっちあげること)等で、元々返せるはずもないお金をファクタリング業者から引っ張った場合です。

この場合は早かれ遅かれ詐欺罪として警察に逮捕される結末になりますし、依然として踏み倒す事も逃げることもできず、お金は返済しなければなりません。ここまで行くと人生を棒に振るため詐欺行為に及ぶ前に止めるべきかと思います。

また、踏み倒す気でファクタリング業者に対して「2社間ファクタリングが違法」という主張や、「手数料が不当」といった理由で訴訟を起こす方もいらっしゃいますが、2社間ファクタリングは現状合法という判決が出ており、手数料についても債権の売買契約に基づくものであるため合法、結果敗訴になる可能性が高いです。

結論、ファクタリングを踏み倒す、借り逃げするという行為はおすすめしません。詐欺は絶対にしてはいけませんし、契約内容に納得がいかないのであれば、契約をする前にキャンセルすべきです。内容に納得して契約したのであれば、契約を全うすべきとなります。